日本財団 図書館


 

及び作業環境の改善策等が必要である。これ等の概要は以下のとおりである。
弁類の遠隔操作、機器の集中監視・制御及びデータ記録装置を採用、また、監視カメラ装置により機関室内を遠隔監視することにより省力化と同時に振動、騒音、温度等環境の良くない機関室内での作業から大幅に開放されることとなる。
メンテナンス関係では、主精機器の回りにより広いスペースを確保し、システマチックな補機器のグループ配置にして、関連作業の便を図るとともに、昇降の少ない交通装置や用具交換部品がよりスムーズに運搬できる倉庫等の配置設計が必要である。また、弁類は、高所や床下を避けて床上配置とすることにより操作しやすい配置となる。
取扱説明書等のビデオ化は高年齢者の機器類取り扱いの理解度を増し、安全性を高めるほか、乗組員の交替の短期化等にも益するかと思われる。
運転準備では、機関室内に非常に多い弁類の開閉操作が挙げられるが、中には非常に労力を要するものもあり、これらを遠隔制御することにより労力の軽減化を図ることができる。
機器の運転・監視及びデータの記録においては、集中制御、集中監視、データロガーを採用することにより省力化することができる。
燃料油・潤滑油及びビルジ・スラッジの処理作業では、これらの特性に対応した新しい機器システムを適切に組み合わせて採用するとともに、一回り大きい機器容量のものを採用することにより、これらの機器の開放整備インターバルが延長され、省力化及び汚れ作業の低減を図ることができる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION